ハリルも注視か? 森岡亮太がベルギーリーグでプレーオフ進出に迫る (2ページ目)

  • ムツ・カワモリ●文・写真 text and photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 こういう失点を減らさないとベルギーリーグの上位進出は難しくなってくる。ちなみにベフェレンの失点数は42で、これは最下位メヘレンの41よりも多いのだ。

 同点を目指すベフェレンだったが、シュートまで持ち込めない時間が長く続いた。勢いに乗った相手サポーターの声援ばかりが目立つスタジアムに、ようやくホームのファンの歓声が戻ったのは81分のことだ。

 森岡の蹴ったCKのこぼれ球を、途中出場のイエンス・クールスが決めて、ベフェレンはなんとか同点に追いついた。

 87分には、決められたかに見えた相手ゴールがビデオ判定で取り消し(オフサイド)となり、その後、スコアは動くことなく、両チームが勝ち点1を分け合う結果となった。
 
「勝ち切っていかないと、その上のプレーオフ(進出)は難しいと思うので、しっかりポイント3を取り切りたいですね」(森岡)

 レギュラーシーズンの上位6チームで行なわれるプレーオフ1(欧州カップ戦の出場権がかかってくる)への進出をかけた争いは、現在、上位の5チームがやや抜け出しつつあるが、その行方は未だ混沌としている。ベフェレンは現在8位だが、6位シント・トロイデンとの勝ち点差はわずか3にすぎない。

 ベフェレンは、攻撃の面では、首位のクラブ・ブルージュに次ぐ得点数を誇っている。問題は守備だ。

「(監督が変わったことによって)戦術は大きく変わっていないけど、守備の仕方は、新しい監督のスカウティングに合わせたやり方になっている」(森岡)

 これから先、守備面での向上がみられれば、「勝ち点を獲り切れる」チームに変わることができるだろう。

 このところ、試合間隔が中2日、中3日と短かったために、森岡は「身体がキツかった」と言うが、これも今後は通常の間隔に戻る。レギュラーシーズンは残り6節。プレーオフ進出のカギを握る森岡のさらなる活躍に期待したい。

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