バルサを慌てさせるクラブはあるか?リーガに詳しすぎる3人が検証 (5ページ目)

  • photo by Getty Images

小澤 リーグ戦2連敗という厳しい船出となったように、シーズン途中で就任したラ・リーガを知らない監督は、最初の数試合はなかなか厳しいかもしれませんね。

倉敷 近年はリーガと接点のないプレミアリーグ出身監督がことごとく失敗していますから、ファンにも猜疑心があるのではないでしょうか。大切なホームでのアンダルシアダービーにも5失点して敗れました。チャンピオンズリーグのユナイテッド戦の結果いかんかな、と思いますが、イングランド人監督のガリー・ネヴィル(2015-2016/バレンシア)、トニー・アダムス(2016-2017/グラナダ)、スコットランド人監督のデイヴィッド・モイーズ(2014-2015/レアル・ソシエダ)と、同じ轍(てつ)を踏みそうな予感です。

小澤 いずれにしても、ラ・リーガは中位以下に面白いチームが多いので、残留争いも含めて後半戦の見どころは多いと思います。柴崎岳選手が復帰したヘタフェも好調ですし、目が離せない試合が続きそうですね。

連載記事一覧はこちら>>

◆ネイマール抜きでも、なぜ今季のバルサは強いのか。あの3人が考えた>>

◆W杯ブラジル戦でゴールを決めた玉田圭司が考える、ハリルJの戦い方>>

倉敷保雄(くらしき・やすお)

1961年生まれ、大阪府出身。ラジオ福島アナウンサー、文化放送記者を経て、フリーに。現在はスカパー!やJ SPORTSでサッカー中継の実況として活動中。愛称はポルトガル語で「名手」を意味する「クラッキ」と苗字の倉敷をかけた「クラッキー」。番組司会、CM、ナレーション業務の他にゴジラ作品DVDのオーディオコメンタリーを数多く担当し、ディズニーアニメ研究のテキストも発表している。著作は「ことの次第」(ソル・メディア)など。

中山淳(なかやま・あつし)

1970年生まれ、山梨県出身。月刊「ワールドサッカーグラフィック」誌の編集部勤務、同誌編集長を経て独立。以降、スポーツ関連の出版物やデジタルコンテンツの企画制作を行なうほか、サッカージャーナリストとしてサッカーおよびスポーツメディアに執筆。また、CS放送のサッカー関連番組に出演し、現在スポナビライブでラ・リーガ中継の解説も務めている。出版物やデジタルコンテンツの企画制作を行う有限会社アルマンド代表。

小澤一郎(おざわ・いちろう)

1977年生まれ、京都府出身。サッカージャーナリスト。早稲田大学卒業後、社会人経験を経て渡西。バレンシアで5年間活動し、2010年 に帰国。日本とスペインで育成年代の指導経験を持ち、指導者目線の戦術・育成論やインタビューを得意とする。多数の媒体に執筆する傍ら、スポナビライブにてラ・リーガ(スペインリーグ)、スカパー!にてUEFAチャンピオンズリーグなどの試合解説もこなす。これまでに著書7冊、構成書4冊、訳書5冊を刊行。株式会社アレナトーレ所属。

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る