ネイマール抜きでも、なぜ今季のバルサは強いのか。あの3人が考えた (3ページ目)

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小澤 そういった個人のパフォーマンスのよさに加えて、今季のバルサの特徴として挙げておきたいのは、左サイドバックのジョルディ・アルバとメッシのコンビネーションが素晴らしく良くなっている点ですね。ネイマールがいなくなったこともありますが、バルベルデが4-3-3のエストレーモ(ウイング)を置くシステムにこだわらない中で、ジョルディ・アルバの攻撃参加が目立つようになっている。

 これは右サイドバックや中盤の右でプレーするセルジ・ロベルトにも言えることですが、前線のサイドエリアにスペースがあるので、そこに積極的に上がって攻撃参加をしています。

中山 確かにジョルディ・アルバがメッシのゴールをアシストして、セルジ・ロベルトがスアレスのゴールをアシストするというパターンができあがっていますよね。先日のレバンテ戦(第18節)でも、そのパターンでメッシとスアレスがゴールを決めました。

小澤 セルジ・ロベルトに関して言うと、12月のエル・クラシコの現地取材で彼のプレーを見て、ものすごくスピードのある選手だと感じました。特にドリブルでボールを運ぶ時のスピードは映像から入ってくるイメージ以上のスピード感があって、あれだけスムースに速くボールを運べて、相手を剥がすことができる選手はなかなかいないと思うんです。そういう点も含めて、彼はまだ過小評価されていると思いますね。

――これだけチームがうまく回っている中で、バルサは冬のマーケットでコウチーニョを獲得しました。ボーナスなどを含めると、移籍金総額は1億6000万ユーロ(約217億円)とも言われていますが、これだけの大金を使って獲得したコウチーニョの加入によって、シーズン後半戦のバルサはどのように変わるのでしょう?

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