大丈夫か、ジダン。マドリディスタより
詳しい3人がレアル不振を憂う

  • photo by Getty Images

中山 そのわりに、この冬の移籍マーケットの補強に関して相変わらずジダン監督は「現在抱えている選手全員を信頼しているので、新戦力は必要ない」と言い続けていますよね。ファンのアンケートでも、圧倒的にFWとGKを補強するべきという結果が出ているにもかかわらず。

 もちろんチームの和を何よりも大切にしてチーム作りをすることがジダン監督のポリシーなのはわかりますが、さすがにここまで状況が悪化してくると、何らかの手術を施す必要があると思います。現在のところ、アスレティック・ビルオバのGKケパ・アリサバラガの獲得が濃厚と報じられていますが、まだFWに関しては具体的な名前が出てきていません。

 この冬に何も手を打たないままだと、来季のチャンピオンズリーグ出場権を確保することさえ怪しくなってきます。そして、もしチャンピオンズリーグの決勝トーナメントでパリ・サンジェルマンに負けてしまったら、ジダン監督の去就問題が一気にクローズアップされることになるでしょうね。

連載記事一覧はこちら>>

◆ネイマールはなぜ1人の美人女優と「破局と復縁」をくりかえすのか?>>

◆アントラーズ復帰の内田篤人が言う「日本に戻るのは俺が最初」の意味>>

倉敷保雄(くらしき・やすお)

1961年生まれ、大阪府出身。ラジオ福島アナウンサー、文化放送記者を経て、フリーに。現在はスカパー!やJ SPORTSでサッカー中継の実況として活動中。愛称はポルトガル語で「名手」を意味する「クラッキ」と苗字の倉敷をかけた「クラッキー」。番組司会、CM、ナレーション業務の他にゴジラ作品DVDのオーディオコメンタリーを数多く担当し、ディズニーアニメ研究のテキストも発表している。著作は「ことの次第」(ソル・メディア)など。

中山淳(なかやま・あつし)

1970年生まれ、山梨県出身。月刊「ワールドサッカーグラフィック」誌の編集部勤務、同誌編集長を経て独立。以降、スポーツ関連の出版物やデジタルコンテンツの企画制作を行なうほか、サッカージャーナリストとしてサッカーおよびスポーツメディアに執筆。また、CS放送のサッカー関連番組に出演し、現在スポナビライブでラ・リーガ中継の解説も務めている。出版物やデジタルコンテンツの企画制作を行う有限会社アルマンド代表。

小澤一郎(おざわ・いちろう)

1977年生まれ、京都府出身。サッカージャーナリスト。早稲田大学卒業後、社会人経験を経て渡西。バレンシアで5年間活動し、2010年 に帰国。日本とスペインで育成年代の指導経験を持ち、指導者目線の戦術・育成論やインタビューを得意とする。多数の媒体に執筆する傍ら、スポナビライブにてラ・リーガ(スペインリーグ)、スカパー!にてUEFAチャンピオンズリーグなどの試合解説もこなす。これまでに著書7冊、構成書4冊、訳書5冊を刊行。株式会社アレナトーレ所属。

6 / 6

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る