大丈夫か、ジダン。マドリディスタより詳しい3人がレアル不振を憂う (3ページ目)

  • photo by Getty Images

小澤 確かに開幕当初マドリーは、バルサと比較してもサッカーのクオリティでは上だと見ていました。特にイスコがいる時のマドリーは、ゲーム自体をしっかり作ることもできていましたし、チャンスをしっかり決めてさえいれば余裕で勝てる試合ばかりなのに、今季はシュートを決められないことで自分の首を絞めてしまった印象があります。

中山 そういうこともあって、ジダン監督もあえて手を打つことはなかったのですが、第10節のジローナ戦に負けた後にチャンピオンズリーグのトッテナム戦も落として公式戦2連敗を喫したあたりから、いよいよ雲行きが怪しくなったと思いますね。

 なかなか復調の兆しがない中で、ジダン監督もイスコ以外の中盤の選手のポジションをある程度固定して、少し守備を大事にするところから修正を加えたのですが、今度はそれが攻撃面に悪影響を与えてしまったように見えます。流動性がなくなり、攻撃のバリエーションも少なくなって、攻撃の厚みもなくなってしまいました。

倉敷 得点力に関しては、クリスティアーノ・ロナウドの問題が大きいですね。チャンピオンズリーグでこそグループステージで6試合連続ゴールという新記録を樹立していますが、リーガではまだ4ゴールです。

中山 結局は、そこがマドリー大不振の最大の原因でしょうね。ジダン監督も含めて、多くの人がそのうちゴールを量産するようになるだろうと見ていたと思いますが、リーグ戦ではなかなか復調してくれない。

 クラシコでは空振りが話題になりましたが、第18節のセルタ戦(1月7日)でも2、3回の決定機がありながら決められない。相変わらず"らしくない"パフォーマンスが続いていて、結果的に試合が引き分けに終わった原因にもなってしまいました。あの試合のロナウドのプレーを見ると、復調の兆しさえも見えないというのが現状ですね。

3 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る