森岡亮太をベルギーで直撃!「ナメられないように結果を残してきた」 (6ページ目)

  • 高村美砂●取材・構成 text&photo by Takamura Misa

 つまり、ベルギーのこんな小さなクラブでプレーしていても、『やっぱり(海外に)来てよかったな』と思えたことは自信になったし、今後、もっと上のレベルのクラブにステップアップしていけば、より自分ができることのイメージは膨らんでいくはずだと確信しました」

――その"ステップアップ"を図るうえで、目標として描いていることはありますか。

「僕の中では一貫して、バルセロナでプレーすることがてっぺんにあるので、そこに近づくことが目標だし、それがひいては、日本代表やワールドカップにつながっていくのかなとも思います。というと、大抵の人が、26歳という僕の年齢、立ち位置を踏まえて『それなら、もっとスピードアップして前に進まないといけないんじゃないか』と思うはずですが、結局、どれだけスピードアップしたいと願っても、やるべきことは同じですからね。

 もちろん、いつだって気持ちのスピードアップは必要だけど、そこに体、プレーが伴っていかなければ、結局はバランスを崩してしまう。だからこそ、毎週末の試合のために、1週間の準備で何ができるか、どんな結果を残せるか。そのために1日1日をいかに有効に過ごすのか、を積み重ねていくしかない。それは10代の選手でも、26歳の僕でも一緒だと思うんです。

 だからこそ、頭にあるのは無駄に焦ることはせず、今いる環境で精一杯、戦い抜くことのみ。......ってことをヴロツワフ時代に壁にぶち当たり、苦しんだことで、心から感じている自分がいるので、今は着実に自分のいる場所で結果を残すことを考えていますし、それが自分の可能性をより広げてくれると信じています」

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