森岡亮太をベルギーで直撃!「ナメられないように結果を残してきた」 (5ページ目)

  • 高村美砂●取材・構成 text&photo by Takamura Misa

 その現実を目の当たりにして、ヴロツワフ時代は『あいつのほうが下手なのに、なんで僕が使われないの?』と不満を抱いたこともあったけど、結局フィジカルなしで、"世界"で戦えるはずがないですから。そこを真摯に受け止めて、自分に足りない部分をプラスアルファで補おうとするようになったのも、海外に来てからだと思います」

日本代表にも復帰し、さらなるステップアップを目指す森岡。photo by Sano Miki日本代表にも復帰し、さらなるステップアップを目指す森岡。photo by Sano Miki――ベフェレンでの活躍が目にとまり、10月には日本代表にも復帰しました。海外で経験を積んだ効果は、手応えとして感じられましたか。

「2014年に初めて日本代表に選ばれたときに、日本代表に入ることが大事なのではなく、入って『何をどれだけできるか』がすごく重要だと感じた自分がいて。その部分に関しては、当時の自分はすごく遠いところにいる気がしたんです。実際、ブラジルやウルグアイと対戦しても、ただただ相手の強さを感じるばかりで、その中で自分が戦えるイメージがまったく湧いてこなかった。

 それもあって、より"海外"を意識するようになったというか。厳密には、(海外への移籍も)日本代表に入るため、というより、入ったときにできることの数を増やすための選択でした。

 そういう考えのもとでこの2年、海外でプレーしてきて、今回、久しぶりに代表で戦って感じたのは、2014年のときより断然、自分のプレーイメージが膨らんでいたということ。しかも、対戦相手が同じブラジルだったこともあり、自分の中での答え合わせができたというか......。

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