森岡亮太をベルギーで直撃!「ナメられないように結果を残してきた」 (4ページ目)

  • 高村美砂●取材・構成 text&photo by Takamura Misa

 それは、ベフェレンへの移籍も同じで、先ほど話した"確率"を少しでも上げるために、当時の状況を抜け出そうと考えていたなかで、正式にオファーをくれたのはベフェレンだけだった。

 いや実は、2016年の夏の段階でも移籍話が浮上し、ベフェレンを含めていくつかオファーをもらっていたんです。でも、そのときはクラブ側の諸事情で実現せず......という経験を踏まえて、今回は、自分で設定した期限内に正式なオファーをくれたチームに移籍しようと決めていました」

――海外に出なければ得られなかった"成長"を挙げるとしたら何でしょう。

「点を取ること、アシストすること、など結果に直結するプレーをより意識するようになったこと。もちろん、国内でプレーしていたときもそれは求められていましたが、当時はチームが機能していないなら、機能するように自分もプレーすることが大事だと思っていたところもあり......。

 でも今は、そんなことより、目に見えて結果を残していかないと、自分自身の居場所がなくなりますからね。マインド的にも、プレーでも自分をより主張することが増えた気もします。

 また、"持っているテクニックをいかに試合で発揮できるか"も、より深く考えるようになったことのひとつです。というのも、テクニックだけを見れば、日本人のレベルは世界的に見ても決して低くはないと思うんです。でも、それを試合の中でいかに発揮するかという部分では、フィジカルで劣ることもあり、ありのままを発揮できていない。しかも、結果的にテクニックより、フィジカルで勝る選手のほうがピッチに立つことも多いですしね。

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