森岡亮太をベルギーで直撃!「ナメられないように結果を残してきた」 (2ページ目)

  • 高村美砂●取材・構成 text&photo by Takamura Misa

――ベフェレンに加入後は、ほぼ先発フル出場(第21節終了時点で出場21試合。そのうち17試合が先発フル出場)。今の言葉からも、またプレーを見ていても、周りからの信頼がうかがえます。早々に信頼をつかむために工夫されたことはありますか。

「基本的に、アジア人はナメられますからね。ナメられないように......と思って工夫したところで、ナメられる(笑)。ということは、シロンスク・ヴロツワフ(ポーランド)でプレーしていたときから感じていたし、だからこそ、プレーで違いを見せるしかないな、と。実際にヴロツワフでも、ベフェレンでも、明確な結果を残せるようになれば、明らかに周りの態度が変わってきましたからね。

 唯一、意識したことを挙げるなら、ポジション的に僕は"出し手"で、周りにはボールを欲しがる選手がたくさんいる、ということを自覚することくらい。

 要は、周りの選手に『おまえ、ちゃんと(パスを)出せよ』的な不満を持たれると、(自分より)上に立たれてしまうので、逆に僕が『このパスを決められないの?』『そこに動けよ』というシチュエーションをできる限り多く作って、周りの選手に『悪い、(今のは)俺が動いていなかった』と謝らせるくらいの雰囲気にもっていくこと。それによって、自然と周りも僕に合わせてプレーしてくれるようになっていった気がします」

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