堂安律を直撃。驚異のコミュ力でチームに君臨、ロシアW杯代表も狙う (4ページ目)

  • 高村美砂●取材・構成 text&photo by Takamura Misa


オランダのフローニンゲンでプレーする堂安律。photo by Getty Imagesオランダのフローニンゲンでプレーする堂安律。photo by Getty Images――ガンバ大阪でプレーしているときは、そんなふうに自分の意思を言葉にして伝えることがほとんどなかったことを考えれば、そうした言動は海外でプレーすることへの覚悟の表れでもあったのでしょうか。

「そのとおりです。自分なりに大きな決断をして海外にきたからこそ、『後悔したくない』『やらずに後悔するなら、やって失敗したほうがいい』という思いから、そういうアクションをするようになった。

 それに、実は僕、めちゃめちゃ不安症なんです(笑)。だからこそ......これは、ガンバにいたときもそうでしたが、『この先どうなるのかな』とか考えて不安になりたくないから、起きたことに対して、できるだけ早く解決する方法を考える。それもあって、今でも随時、自分の考えは監督やチームメイトに伝えるようにしています。

 あと、こっちでは年齢は関係なく......、それこそ僕くらいの年齢で活躍している選手は山ほどいますから。フローニンゲンもボランチが17歳と20歳、トップ下の僕が19歳、左サイドハーフが21歳と若いチームで、しかもその17歳のボランチなんて、試合を重ねるごとにメキメキと巧くなっていっている。そういう姿を見ているからこそ、僕も19歳という年齢に甘えたくないし、日本では若いとされたこの歳に、焦りすら覚えます(笑)」

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