今季プレミアで見えてきた、カタールW杯はイングランドが優勝か? (4ページ目)

  • 井川洋一●文text by Igawa Yoichi
  • photo by Getty Images

【母国イングランド出身の若手が躍動】

 プレミアリーグにホームグロウンプレーヤー・ルール(21歳の誕生日、あるいは21歳になるシーズンの最終日までに、3度のフルシーズンもしくは通算で3年間、FAかウェールズFAが管轄するクラブに所属していた選手を一定数含まなければならない)が施行されて8年が過ぎた。

 その効果は着実に現れている。2017年はU-20とU-17のW杯、U-19欧州選手権を制し、U-17欧州選手権で準優勝と、若年層のイングランド代表が多くのタイトルを獲得。そしてプレミアリーグでもイングランド人の若手が躍動している。

 主なところでは、ラヒーム・スターリング(シティ)やマーカス・ラシュフォード(ユナイテッド)、デリ・アリ、エリック・ダイアー、ハリー・ウィンクス(3人ともトッテナム)、ジョー・ゴメス(リバプール)、トム・デイビス(エバートン)、デマレイ・グレイ(レスター)らがレギュラーとして活躍している。

 また、ルベン・ロフタス=チーク(クリスタル・パレス)やタミー・アブラハム(スウォンジー)、ナサニエル・チャロバー(ワトフォード)といったチェルシーからのローン組も、新天地で出場機会と信頼を得て、本来の輝きを放っている。さらには、シティの17歳の超新星、フィル・フォデンもCLとプレミアリーグでデビューを果たした。

 もちろん、ロシアW杯の優勝も狙っているだろうが、イングランドの"本命"は2022年のカタールW杯。そのための布石はすでに打たれている。

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