2018.01.02

プレミア前半、マンチェスター2強の明暗で
モウリーニョに危険な兆候

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi
  • photo by Getty Images

【モウリーニョの苛立ち】

 グアルディオラの”積年のライバル”であるジョゼ・モウリーニョが統率するマンチェスター・ユナイテッドは、開幕から好スタートを切ったものの、何度か敵地で勝ち点を取りこぼしたことで、同じ街の宿敵シティの背中が遠のいていった。

 16節のマンチェスター・ダービーは8ポイント差を詰めるチャンスだったが、本拠地で1-2と敗北。試合後に更衣室などで喜びを爆発させるシティの選手たちに対し、「騒ぎすぎ」「負けたチームへのリスペクトを欠いた行動だ」とモウリーニョが抗議したことで、選手やスタッフによる取っ組み合いに発展。ペットボトルや牛乳パックが飛び交い、シティのコーチであるミケル・アルテタは目の上に傷を負い、血を流した。

 さらに、ユナイテッドは19節のレスター戦で1点リードの終了間際に失点し、勝ち点1の獲得にとどまったことで、シティとの勝ち点差は13に拡大。試合後の会見で「キャリアの終盤まで子供のようなプレー選択をした選手がいる」と、名前こそ明かさなかったもののベテランを批判した。

 これまでに率いてきたクラブでは、2年目に必ずリーグ優勝を遂げてきたポルトガル人指揮官にとって、シーズンの折り返し地点でライバルに大差をつけられている事実は許容できないことなのだろう。しかし、その苛立っている姿は、過去にレアル・マドリードやチェルシーを崩壊させたときの”初期症状”に通じるようにも見える。