ハリルの対策は? 現地リーグ経験者が語る「ポーランド、恐るべし」 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by AP/AFLO

 中盤で細かくつないでアイデアのあるスルーパスで攻めるよりも、サイドからのプレーが攻撃の軸だろう。レバンドフスキがボルシア・ドルトムントでもコンビを組んでいたウカシュ・ピシュチェク、ヤクブ・ブワシュチコフスキの右サイドの崩しは"鉄板"だ。

 そしてペナルティエリアが格闘の場になっていることで、必然的にGKが鍛えられている。そこでゴールを守り抜く姿に、人気が出るのだ。

 ポーランドは、欧州4大リーグのクラブに多くのGKを供給している。プレミアリーグでプレーするウカシュ・ファビアンスキ(スウォンジー)、セリエAで活躍するヴォイチェフ・シュチェスニー(ユベントス)の2人はその筆頭だろう。ウカシュ・スコルプスキ(ローマ)、プシェミスワフ・ティトン(デポルティボ・ラコルーニャ)、アルトゥール・ボルツ(ボーンマス)もそれぞれセリエA、ラ・リーガ、プレミアリーグでプレーする。

 言うまでもないが、これだけのFWとGKが揃っていたら、センターバックやボランチ、セカンドストライカーの人材もそのレベルに追いついてくる。センターバックのカミル・グリク(モナコ)、センターハーフのグジェゴシュ・クリホビアク(ウエスト・ブロムビッチ・アルビオン)の2人は、欧州でも突出して評価の高い選手だ。

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