クラブでノリノリの香川真司。代表については「大事なのはW杯です」 (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

「相手が食いついたんで、ファーが空くのは見えていた」と言う香川。迷いのないフェイントと、そこからの一連の流れは、不調時には見られない、余裕と強気が入り混じるプレーだった。

 自身の復調ぶりと関係があるのかないのか、この日の香川は日本代表についても強く関心があることを隠さなかった。「バイエルンには来年ワールドカップで対戦するコロンビアのハメス・ロドリゲス、ポーランドのロベルト・レバンドフスキがともにプレーしているが......」という問いかけに、自身の1年を総括しながらこう答えている。

「まったくクラブと代表(は別)なんで、また(選手や対戦国に関してはあらためて)考えないといけないです。どっちかと言うと、個人的には2017年はクラブにおいて非常に充実したものを残せたんですけど、代表においては、やはりまだ物足りなさは結果としては感じる。そういう年もありますけど、大事なのはW杯です。

 楽観的な状況ではないので、やはり非常に厳しい戦いですし、チームとしても課題を感じるので、危機感を持たないといけない。代表も(時間が)限られているので、この半年をどう過ごすか(が大事)だとより意識しないといけない。ただやっているようじゃ、たぶん痛い目にあう。チームとして明確なものを見出していけるように、もちろん選手はやりますし、協会も含めてやっていかないと、厳しくなると思いますね」

 香川にとって勝負の2018年は、もうスタートしているようだった。

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