クラブでノリノリの香川真司。
代表については「大事なのはW杯です」
5バックでブロックを敷き、カウンターを狙う戦術は、逆にオーバメヤン不在を強く感じさせるものだった。特に序盤は後手に回った感が否めなかったが、最近まで2カ月間、勝利がなかったチームが、今季前半戦のうちにバイエルンとほぼ互角に戦えるまでに戻ってきたと考えることもできそうだ。
香川自身は、シュテーガー監督就任以降の3試合すべてにフル出場している。そして就任直前のブレーメン戦から合わせて4試合は、全ての得点にからむ活躍ぶりだ。チームと個人の復調の軌道が重なるだけに、気分はよさそうだ。
「監督が代わって非常にいい方向に向いていると思います。監督からの信頼を個人的に感じるから余計に、後半戦はチームが勝つためにもっと重要な役割を担いたい。今は勝つことによる自信、まとまりをみんながすごく感じているので、しっかりとウィンターブレイク明けに後半戦のいいスタートを切れるようにやるだけだと思います」
なかでも77分、アンドリー・ヤルモレンコの得点をアシストした場面は、香川の調子のよさが垣間見られた。攻め上がったマルセル・シュメルツァーからペナルティエリアの左角付近でマイナスのパスを受けた香川は、右足でクロスを上げるそぶりを見せると、ヨシュア・キミッヒとハビ・マルティネスをフェイントでかわし、左足でファーサイドにクロスを送る。そのボールに合わせたヤルモレンコのヘディングシュートはニアサイドに突き刺さった。
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