岡崎慎司が吉田麻也との駆け引きに勝った2点目。その詳細を2人が語る (4ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 さらに、味方が岡崎にストライカーとして全幅の信頼を寄せている必要もある。特に、得点源のバーディーが乗りに乗っていると、チームメイトは深く考えずにこのイングランド代表FWにパスを集める傾向があった。岡崎よりも、まずバーディー。そんな意思が伝わってくることもあった。

 日本代表ではクロスボールを点で合わせることで得点を重ねてきた岡崎だが、それゆえ、レスターでは「この手のゴールがあまりなかった」(マーフィー氏)のだ。実際、岡崎も今シーズンの目標について、プレミアリーグ第2節のブライトン戦後(8月19日)に次のように語っていた。

「裏のスペースに抜けて、自分らしいゴールを決める。あるいは、クロスからドンピシャのヘッドやシュートを打つ。そういうシーンが増えてくれば、『あ、岡崎もストライカーだな』というふうに見てくれると思う。

 今までのゴールは自分がやってきたことの積み重ね。つまり、反応の部分で相手よりも先に触れることで獲れているだけなので。自分の成長を見せるには、もっとペナルティエリア内で自分らしいゴールを獲っていかなければ」

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