岡崎慎司が吉田麻也との駆け引きに勝った
2点目。その詳細を2人が語る

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 ニアサイドか、ファーサイドか。吉田はバーディーのクロスボールにどちらでも対応できるよう体勢を整えていたが、岡崎から目を離した一瞬の隙を突かれた。失点後、苛立つ素振りを見せる吉田。

 一方の岡崎は、両腕を広げてレスターサポーターと喜びを分かち合い、クロスを上げたバーディーと熱く抱擁を交わした。32分に得点を決めていた岡崎にとって、この試合2点目となるゴールだった。

「試合後に麻也が自分に言っていたんですけど、『ニアに絶対に来ると思っていたけど、なぜかあのときちょっと(離した)』と。最後のところで、自分が駆け引きで勝てた。プレミアに来てから何度もやろうと思ってやっていたけど、なかなかあのような形のゴールがなかったので。やっと自分のよさを出せたかな」(岡崎)

 吉田はこの場面を次のように振り返り、反省の言葉を口にした。

「岡ちゃんの特徴を把握している自分がやられちゃいけない失点だった。試合が終わった後、冷静に考えれば、あの場面でクロスボールがファーサイドに上がって、(174cmの)岡ちゃんが(189cmの)僕や(201cmのGK)フレイザー・フォスターに競り勝てるわけがない。ニアしか選択肢がなかったのに、そのニアでやられてしまった。

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