W杯で対決か。香川真司とレバンドフスキ、2人の7年後を分けたもの (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by AFLO

 そんなレバンドフスキは2010~11と2011~12の2シーズン、ドルトムントで香川真司の同僚でもあった。

 レバンドフスキは1988年8月生まれ。香川とは同学年ということになる。ポーランドの首都ワルシャワ出身で、ポーランドリーグでプロとしてのキャリアをスタートさせ、2010年の夏、香川と同じ時期にドルトムントに加入した。

 ドルトムントにはすでにポーランド代表の主力選手だったヤクブ・ブワシュチコフスキ(現ヴォルフスブルク)が2007年からおり、レバンドフスキと同じタイミングでウカシュ・ピシュチェクもヘルタ・ベルリンから移籍してきた。ポーランド代表の主力3人がドルトムントに揃ったのは、チームを強くする大きな要因のひとつになった。

 同時期に加入した香川とレバンドフスキだが、先に活躍し始めたのは香川だった。香川は2011年1月のアジアカップで負傷したため、シーズン後半戦は棒に振ったが、それでも18試合出場で8得点という成績を残し、リーグ優勝の立役者のひとりに挙げられた。それぐらい前半戦の活躍は鮮やかだった。

 翌2011~12シーズンに入ると、エースのルーカス・バリオスが中国のクラブに移籍したことにより、レバンドフスキがそれに代わる座を掴む。このシーズンは34試合で22得点。チームはリーグとドイツ杯の2冠を達成し、ドイツ杯では6戦7得点で得点王になっている。

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