今すぐ誰かに話したい。ロシアW杯で起きる、恐るべき因縁のジンクス (7ページ目)

  • 宝田雅樹/National Football Teams-Results●文&データ
  • text&data by Takarada Masaki/National Football Teams-Results

日本は絶望ジンクスを打ち破れるか

◆グループH(FIFAランク平均23.5)
ポーランド(6)、セネガル(32)、コロンビア(13)、日本(43)

 よく知られているが、日本が今回も挑むジンクスは「南米勢と同居した際はグループリーグ敗退」というもの。それを打ち破って、新たな歴史を刻むことができるのか、注視したい。

       ◆       ◆       ◆

 最後に、近年の傾向から優勝国を占ってみたい。FIFAが発表した統計によると、最近3大会はいずれも抽選時(最近2大会はシード分けに用いたもの)のFIFAランキングの平均値がもっとも小さい(=ランキングが高い)グループ、つまり俗に言う「死の組」のシード国が頂点に立っているという。

 今大会はその数値が最も小さいのはグループE。FIFAの統計からいくと、同組のシード国であるブラジルが6度目の栄冠を獲得することになる。

 だが、今回は前述のとおり、ブラジルも嫌なジンクスを抱えている。はたして、ブラジルがそのジンクスを打ち破って頂点に立つのか。あるいは、ここ最近の傾向が覆(くつがえ)されて激戦グループ以外から優勝国が生まれるのか。どちらにせよ、およそ半年後に迫った"サッカーの祭典"が、今は楽しみでならない。

【最近3大会のFIFAランキング平均値最小グループ】
◆2006年ドイツ大会=グループE(FIFAランク平均18)
☆イタリア(12)、ガーナ(50)、アメリカ(8)、チェコ(2)
◆2010年南アフリカ大会=グループH(FIFAランク平均16.75)
☆スペイン(2)、スイス(13)、ホンジュラス(35)、チリ(17)
◆2014年ブラジル大会=グループG(FIFAランク平均13)
☆ドイツ(2)、ポルトガル(14)、ガーナ(23)、アメリカ(13)
※☆=シード国&優勝国

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