今すぐ誰かに話したい。ロシアW杯で起きる、恐るべき因縁のジンクス (6ページ目)

  • 宝田雅樹/National Football Teams-Results●文&データ
  • text&data by Takarada Masaki/National Football Teams-Results

王者ドイツに襲いかかる不吉な前例

◆グループF(FIFAランク平均26)
ドイツ(1)、メキシコ(16)、スウェーデン(25)、韓国(62)

 王者ドイツだが、今回はクジ運に恵まれなかった。W杯史上初めて「10回以上の出場経験があるチーム」だけで構成されたグループが誕生し、その激戦グループに入ってしまったのだ。

 さらに、ドイツには近年の不吉なトレンドが襲いかかる。現在、欧州勢の世界王者は3大会連続でグループリーグ敗退という憂き目にあっているのだ。2002年大会のフランス、2010年大会のイタリア、2014年大会のスペインである。これまで、一度もグループリーグ敗退を喫したことがないドイツだが、歴史的な波乱が起こるのか、注目である。

ベルギーが同居国を沈める負のオーラ

◆グループG(FIFAランク平均23.5)
ベルギー(5)、パナマ(49)、チュニジア(28)、イングランド(12)

 1966年の自国開催以来のW杯制覇を目指すイングランド。しかし、そのためにはW杯における、あるデータを打ち破らなければならない。実はこれまで、ベルギーとグループリーグで同居したチームは、決勝まで駒を進めたことが一度もないのだ。延べ10大会で、29チームがこのジンクスの前に沈んでいる。

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