レアルとPSG、どちらが強いか。CL決勝T1回戦でゴージャス対決 (5ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

 とはいえPSGは強敵だ。今季好調なイングランド勢より怖そうな存在に見える。モチベーションや、緩んでしまっているかに見える緊張感を、再度向上させるには、格好の相手なのかもしれない。レアル・マドリードは、いまの状態から上がるのみ。下がることは考えにくい。

 見どころは選手の配置だ。イスコの台頭でスタメン候補が4人になった中盤と、FWとの関係だ。4-4-2でいくのか。あるいはマルコ・アセンシオ、ルーカス・バスケス、さらには復帰してくるはずのガレス・ベイルらを起用する4-3-3で臨むのか。真ん中でボールを引っかけられると、バイエルンがそうだったように、PSGの前線3人に暴れられる可能性は高い。

 決勝トーナメント1回戦、もうひとつの見どころは、ベスト16に過去最多の5チームを送り込むことになったイングランド勢の動向だ。現在のUEFAリーグランキングは2位。首位スペインとの差は大きいが、今季は接近する絶好のチャンスを迎えている。

 ベスト16に3チームを送り込むスペイン勢と5チームを送り込むイングランド勢との力関係は、この決勝トーナメント1回戦を経て、どのように変化するか。両者が直接対決するのは、セビージャ対マンチェスター・ユナイテッド戦のみだが、そういう意味においては、PSGと対戦するレアル・マドリードも、絶対に負けられない戦いになる。

5 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る