香川真司、「1点モノ」を2度外し、
ガックリしながらレアル戦を語る

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko 中島大介●写真 photo by Nakashima Daisuke

 香川にとって所属チームとレアルとの対戦は過去にもあるが、実際にピッチでプレーするのは2試合目になる。最初はマンチェスター・ユナイテッド時代の2013~14シーズンで、このときはアウェー戦のみ出場。ドルトムント復帰後の昨季は、ホーム、アウェーともにベンチ外だった。10月に行なわれた今季のホーム戦はベンチにこそ入ったが、出場はなかった。

「マンUのときに、ここ(サンチャゴ・ベルナベウ)でやった衝撃をすごく覚えている。今回は彼らにとって消化試合に近いから、そういう雰囲気みたいなのがあって、だからこそチャンスはあると思っていた。そこを突きたかった。でもやはり、最後のところで(得点を)取り切る力であったり、ゴールに持っていく雰囲気というのは(レアルに)あった。特に70分以降は、いつ入ってもおかしくなかった中で(ドルトムントは)耐えていた。意外なゴールをああやって決められるのは、それこそレアルだなと思いました」

 初めて対戦したときの大きな衝撃こそなかったものの、実力差は認めざるを得ないというところか。

 試合後のドルトムントはかなりバタバタしていた。ミックスゾーンと呼ばれる取材エリアに、普段は姿を見せない広報担当者が入ってきた。ドイツメディアにはマルセル・シュメルツァー、ネヴェン・スボティッチ、ヌリ・サヒンの3人の取材だけが許され、しかも主将であるシュメルツァーが取材を受けている間には、2人の広報担当者がつきっきりで対応していた。

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