香川真司、「1点モノ」を2度外し、ガックリしながらレアル戦を語る

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko 中島大介●写真 photo by Nakashima Daisuke

 チャンピオンズリーグ(CL)グループリーグは第6節が終了、決勝トーナメントに進出する16チームが決まった。ドルトムントはすでに突破を決めているレアル・マドリードと対戦。2点をリードされ、一度は追いついたものの、最後はルーカス・バスケスに決勝ゴールを決められ、3-2で敗れた。

 ドルトムントは6戦して勝ち点はアポエル(キプロス)から得た2のみ。各グループの3位はヨーロッパリーグ(EL)の決勝トーナメントに回るのだが、ドルトムントは8グループそれぞれの3位の中でも最低の勝ち点でELに回ることとなった。

 この日もレアルに付き合うような形で、ドルトムントはテンションの低いサッカーに終始した。8分、12分にレアルが得点して2-0となると、レアルは早くも手を抜き始め、全体にスピード感も落ちた。

レアル・マドリード戦に先発、後半ロスタイムまでプレーした香川真司レアル・マドリード戦に先発、後半ロスタイムまでプレーした香川真司 ドルトムントはこれで3試合目となる3-4-3のシステムに、まだ慣れることができないでいる。ボールの奪いどころがはっきりせず、連係ができていないから動きがない。動きがないからパスは隣にしか渡らない。守備ではブロックを作りきれず、サイドもまた連係の悪さを露呈。そこを突かれて失点する。かつてドルトムントのウリだったハイプレスからのショートカウンターは見る影もない。

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