ヤバいぞ、ハリル。セネガルは組織力もアップ。
対策は吉田麻也に聞け

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

 一方、このチームの屋台骨を支えているのが、中盤の底でプレーするMFシェイフ・クヤテ(ウェストハム・ユナイテッド)、MFイドリッサ・ゲイェ(エバートン)、そして最終ラインを統率するセンターバックのDFカリドゥ・クリバリ(ナポリ)の3人である。彼らの存在なくして、シセ監督が標榜する組織サッカーは成立しないと言っても過言ではないほどの重要人物たちだ。

 この3人に共通しているのは、強靭なフィジカルとボール奪取能力に加え、ヨーロッパのトップリーグで戦術理解能力を磨いているという点だ。とりわけチームキャプテンを務めるクヤテはセンターバックでもプレーできるユーティリティー性を兼ね備え、ダイナミックなプレーで攻守に貢献。また、インサイドハーフでプレーするゲイェも、4-2-3-1を採用するときにはクヤテとダブルボランチを形成する。最終ラインの前で神出鬼没な動きをして、相手の嫌なところで顔を出してくるやっかいなタイプのプレーヤーだ。

 彼らに対して、ハリルホジッチ監督が提唱する"デュエル"で勝負すれば、勝ち目はないどころか相手の思うツボにも陥りかねない。彼らを揺さぶり、いかに中盤にスペースを作ってそこを突けるかが、打倒セネガルの攻略ポイントになるだろう。

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