ヤバいぞ、ハリル。セネガルは組織力もアップ。対策は吉田麻也に聞け (3ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

 全般的にアフリカ各国の代表チームは、組織力よりも個人能力に頼ったサッカーをするケースが多い。しかしながら、西アフリカに位置するセネガルは、エジプト、チュニジア、モロッコといった今大会に出場する北アフリカの代表チームに似て、組織力を軽視しない傾向がある。件(くだん)の2002年大会開幕戦でセネガルが大金星を挙げることができた理由のひとつも、まさに組織的なディフェンスにあった。

 その試合のキーマンだったシセ監督が率いるだけに、今回のチームも同じ系統のサッカーを実践する。選手たちの戦術理解度も思いのほか高く、日本としては、2010年W杯初戦で戦ったカメルーンをイメージすると痛い目に遭いそうだ。

 しかも現在のセネガルには、2002年大会を上回るタレントがひしめいている。日本は過去のW杯でチュニジア、カメルーン、コートジボワールといったアフリカ勢と対戦しているが、タレント性で言えば、今回のセネガルは2014年大会初戦で戦ったコートジボワールに近いレベルにある。ほとんどの選手がヨーロッパの主要リーグでプレーしており、伸び盛りの若手も多い。最新のFIFAランキングでも23位と、アフリカ勢の中ではダントツのトップに位置しているのもうなずける。

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