まずいぞ、ハリル。コロンビアは前回より大幅強化、日本は眼中になし (2ページ目)

  • 三村高之●文 text by Mimura Takayuki photo by AP/AFLO

 今回のコロンビアは、ロシアW杯南米予選を7勝6分け5敗の成績で4位通過。FIFAランキングでは13位に位置している。ブラジル大会のメンバーのうち7名が不動のレギュラーとして残っており、そこにファルカオが加わる。

 ブラジル大会を負傷で棒に振ったファルカオは、所属のモナコに復帰してからゴールを量産している。昨季はリーグ戦で21得点を挙げて優勝の立役者となり、チャンピオンズリーグでも7得点を決めている。前回の悔しさを胸に、格別の思いで大舞台に上るだけに、日本にとって最も恐ろしい選手といえる。

 一方、前回大会でファルカオの代わりに攻撃の中心を任され、スーパーゴールの連発でゴールデンブーツ賞(得点王)を獲得し、一躍スーパースターとなったハメス・ロドリゲス。W杯後にはレアル・マドリードへ加入するも、負傷や戦術的理由から出場機会が減ってしまった。実戦不足は代表でのプレーにも影響していたが、今年7月にバイエルン・ミュンヘンに移籍。新天地で復調のきっかけをつかめば、代表でも輝きを取り戻すだろう。ベストコンディションのファルカオとロドリゲスが揃い踏みとなると、その攻撃力は世界トップクラスとなる。

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