ハンブルガーで評価高まる伊藤達哉を、酒井高徳が兄のようにサポート

  • 鈴木智貴●取材・文 text by Suzuki Toshiki
  • photo by Getty Images

 酒井高徳が主将を務めるハンブルガーSV(HSV)の一員として、伊藤達哉がブンデスリーガ1部デビューを果たしてから、約2カ月が経過した。地元ハンブルクをはじめ、徐々にドイツ国内でも注目が集まりつつある20歳の青年にとって、11月19日のブンデスリーガ第12節シャルケ戦は、ほろ苦いものとなってしまった。

今季、HSVで1部デビューを果たした伊藤(左)とキャプテンの酒井(右)今季、HSVで1部デビューを果たした伊藤(左)とキャプテンの酒井(右) 自身4度目の先発出場を飾ったこの試合で、最初の見せ場は開始早々の2分。左サイドでボールを受けた伊藤は、得意のドリブルでシャルケMFダニエル・カリジュリのプレスをかわしてチャンスを演出した。続く5分には、ファウルを取られはしたものの、左CBティロ・ケーラーに激しくぶつかっていくなど、気持ちの入ったプレーを見せた。

 だが、17分に味方MFギデオン・ユングの軽率なファウルによるPKからシャルケに先制点を献上すると、その波に飲まれたかのように伊藤も28分に中盤でボールロスト。伊藤がその相手のユニフォームを掴んで止めたことで、ロベルト・ハートマン主審からこの試合初めてのイエローカードが出されてしまう。これが前半35分という早い時間帯での"お役御免"につながってしまった。

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