岡崎慎司、4-3-3のMF起用。
レスター変革の荒波に居場所はあるか

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 しかし、八方塞がりになったわけではない。「セカンドストライカーとして『コイツには何かある』と思わせないといけない」と語る岡崎の言葉こそが、今後の行方を占ううえで重要なカギを握ってくる。

「今、前線はバーディー、リヤド(・マフレズ)、(デマライ・)グレイに比重が置かれている。監督も彼らに重きを置いていて、『前線はこの3人で固定』と決めている部分がある。やっぱり、そこに入っていかないと。ここを壊すような自分にならないといけない。『ああ、コイツをこういうふうに使えば、もっと可能性が出るんだな』と思わせるようにならないと」

 実際、割って入る隙はある。

 振り返れば、昨シーズンまで指揮を執ったサウサンプトン時代も、ピュエル監督はシーズン序盤をチームの編成期間に充てていた。4-3-1-2や4-3-3、4-2-3-1、4-1-4-1と複数の布陣を採用しながら、最適解を探っていったのだ。そしてシーズン後半戦になると、4-2-3-1でほぼ布陣を固定。おそらくレスターでも同様の手順を踏みながら、選手の能力や適性、ポテンシャルを査定しているのだろう。

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