ベルギー人もゾッコンの森岡亮太。「興味なかった」ハリルに見せつけろ (2ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by JFA/AFLO

「森岡亮太は今季のセンセーション。代表復帰はベフェレンでの大活躍のご褒美だ。7ゴール8アシスト――。この数字はベフェレンの全ゴール(31ゴール)のほぼ半分に絡んだことになる。ベルギーリーグでここまで結果を残した日本人は他にいない」(『ガゼット・ファン・アントウェルペン』紙から抜粋)

 ベルギーリーグが開幕してまだ3ヵ月。新たな地でこんなにもスムーズに森岡が適応できたのは、単に技術の高さばかりではなく、ベフェレンというチームにうまくフィットしたこと、『フットボールとは考えるスポーツである』と信じる彼の思考力、そしてポーランドで挫折と成長を経験したことなどが挙げられるだろう。

 ポーランド時代の森岡には、忘れられないゴールがある。

 2016年2月、森岡はシロンスク・ヴロツワフの一員としてポーランドリーグでデビューを飾った。だが、3月5日のザグウェンビェ・ルビン戦の前半だけでベンチに下げられると、翌週のコロナ・キェルツェ戦から指揮を執り始めたマリウス・ルマク監督に呼び出しを受け、こう告げられたという。

「お前はポーランド語が話せないから使いづらい」

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