シティ対ナポリ。CLの戦術バトルをマッチアナリストが超マニアックに分析 (5ページ目)

  • ステファノ・コルシーニ&マッシモ・サッカー●解説 analysis by Stefano Corsini & Massimo Saccà宮崎隆司●構成 text by Miyazaki Takashi

 先の試合で早々に2点ビハインドとなったナポリだが、前半35分あたりから持ち直して後半28分には1点を返すなど、ほぼ互角の戦いに持ち込むことができていた。その最大の理由が、前述の"左SBデルフが中央に入りMFの役を務める、グアルディオラ得意の戦術"に対応したMFアランの投入(後半11分)にあるとすれば、試合開始から同様の策を講じてアグレッシブなプレスを仕掛ける確率は高い。

 一方、戦術に対応した後のナポリの強さを目の当たりにしたグアルディオラが、第1戦とまったく同じ戦術で試合に臨むとは考えにくい。それぞれのチーム状況は、CLグループリーグ第3節を終えた時点で全勝のシティ(勝ち点9)に対し、ナポリはすでに2敗(勝ち点3)。是が非でも勝たなくてはならないナポリを相手に、シティはどんな策を用意してプレス網を破ろうとするのか。そして、それを受けてサッリがどう動くか......といった、高度な戦術の応酬が見られることを楽しみにしている。

 11月1日の試合はナポリのホームスタジアム、スタディオ・サン・パオロで行なわれる。戦術とはまた違った視点だが、その試合を前にもうひとつ抑えておきたいのが、ナポリの街と人々の"特異性"だ。

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