メッシとスアレスが手を結び招致。南米3カ国のW杯共催は実現するか (2ページ目)

  • 沢田啓明●文 text by Sawada Hiroaki photo by Getty Images

 ところがちょうどこの日、パラグアイの大統領もこの共催に加わりたい意向を表明。その後、アルゼンチン、ウルグアイの関係者と調整を重ね、10月4日の発表に至ったのである。

 2030年大会開催には中国、イングランド、オーストラリアとニュージーランド、ASEAN(東南アジア諸国連合)諸国なども興味を示しているが、「W杯創設100周年記念大会をW杯発祥の地南米で」という謳い文句は非常にインパクトが強い。2026年大会はアメリカ、カナダ、メキシコが共同開催を希望しており、もしこれが実現すると、2大会連続でアメリカ大陸で開催されることになるのがネックとなるかもしれないが、南米3国が有力候補となるのは間違いない。

 当面のプランではアルゼンチンが中心となり、使用するスタジアムの数はアルゼンチンが6~8、ウルグアイとパラグアイがそれぞれ2~3を見込んでいるという。

 アルゼンチンとウルグアイのライバル関係は、世界最古の宿敵であるイングランド対スコットランド(最初の対戦は1872年)に次いで古く、1901年に初めて対戦している。対戦試合数は185を数え、イングランド対スコットランドの114試合を凌いで世界最多。それだけに、ライバル意識は激烈だ。

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