孤立したマインツ武藤嘉紀。「いや、強いですねえ」とシャルケに完敗 (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 武藤にもチャンスはあったが、決め切ることはできなかった。47分、右からドリブルで持ち込んでシュートを放ったが、相手GKの右足にブロックされた。

「(GKは)よく触りましたよね。低めを狙って股を抜いて入ったかなと思ったけど、たまたまボールが浮いた。中にパス(する選択肢)もあったけど、自分自身で決めたかったし、ああいう貪欲さというのは出ていいかな、と。

 むしろ前半の最初、フリーでもらってドリブルミスしたようなのを減らしていかないと。今の自分ならかわせると思うし、あそこから決め切る力があると思うから、ああいうミスは絶対なくして、フォワードである以上、キーパーとの1対1、ディフェンスとの1対1はかわして決め切れるようになっていかないといけないと思います」

 武藤がもっとも悔しがったのは81分のシーンだった。左サイドのスペースを走り、絶好のタイミングでクロスをゴール前に入れたが、走り込んだケナン・コドロはシュートをふかしてしまった。武藤はピッチにへたり込んで悔しがった。

「あれを決めてくれないと......。1回のミスだからそれをつべこべ言うことはないし、力んじゃうコドロの気持ちもわかるけど......」

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