香川真司、久々のフル出場も格下相手に勝てず、ポジション奪回は微妙 (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

「2センターバックがかなり引いたので、スポットが空いたからあそこはシュート。最後のぎりぎりまで見ましたけど、打ったほうがいいなと思ったので打ちました。感覚的には悪くなかったので、決まればよかったんですけど。(ミドルシュートは珍しいのでは?)そうですね。やはりそういうのを判断できているのはいいことですし、結果につながればさらに自分としては自信を深められるシーンになったと思います。そういう判断ができているということは、状況を見て何がベストか判断できているということだと思います」 

 本人も言うように、香川自身の状態は悪くない。チームもブンデスでは前節ライプチヒに敗れているが、このままずるずると敗戦が続くような大崩れはなさそうだ。その中で、香川にとっては先発の座を奪回していくというのが今後のテーマになる。マリオ・ゲッツェ、ゴンサロ・カストロ、マフムド・ダフードあたりとの、中盤のポジション争いに勝っていかなくてはならない。ブンデス上位チームとの試合や、今後のCLのビッグマッチにも出場したいところだ。

「選手である限り、交代したくないし、そこは皆、同じだと思う」

 香川はいまも強くフル出場にこだわっていた。アポエル戦はポジション奪回の足がかりとなる90分になっただろうか。

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