プレミアで再びキャプテンの吉田麻也。「そういう立場は自覚している」 (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 気持ちの面でも、最終予選で追い込まれている状況とは全然違った。時差ボケについても、最終予選のときは『絶対に寝なきゃ』という強迫観念に駆られながらベッドに入るんで。(今回の場合は)『最悪、寝られなくてもいいや』という感じでベッドに入ると、意外と寝られるという。不思議なことが起きますね」

 このサウサンプトンvs.ニューカッスル戦で、吉田はキャプテンを任された。

 サウサンプトンではMFスティーブン・デイビスが主将を務めているが、彼がベンチスタートになったことで、代わりに吉田がキャプテンバンドを巻くことになった。日本代表DFがゲームキャプテンを務めるのは、リーグカップ2回戦のウォルバーハンプトン・ワンダラーズ戦(8月23日)に続いて今季2度目。キャプテン指名は、マウリシオ・ペジェグリーノ監督から高い信頼を寄せられていることの証(あかし)だろう。かくして吉田は、主将として先発メンバーに名を連ねることになった。

 だが、肝心の試合でサウサンプトンは苦戦を強いられた。ニューカッスルの激しいプレスに苦しみ、なかなかボールを前方に運べない。しかも、サウサンプトンの陣形バランスが悪く、後方部からのビルドアップでもパスの出しどころが見つからなかった。「うまくいっていない感じはしました。ボールが前にいかないなって。前半からボールを後ろで回す回数が多くて。前に出しても後ろに返ってくる回数が多かった。なんかしっくりこなかった」と、吉田も振り返る。

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