日本は勝てるのか。W杯欧州予選1位通過の「伏兵国」はこんなに強い (5ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

 ポーランドがW杯に出場するのは3大会ぶり通算8回目になるが、2002年と2006年に連続出場を果たしながらグループリーグで散った当時と比べると、その強さは別格。かつて1970年代から1980年代にかけて黄金時代を形成した古豪がロシアで旋風を巻き起こす可能性は高いと言えるだろう。

 一方、2大会ぶり通算2回目の本大会出場を果たしたセルビアはFIFAランキング32位と、この3チームのなかでもっとも低いポジションに位置しているが、その実力は侮れない。それはアイルランド、ウェールズ、オーストリアと同じ激戦グループを勝ち抜いて首位通過を果たしたことでも実証済みだ。

 チームの中心は、3−4−3システムの中盤のセンターでプレーするMFネマニャ・マティッチ(マンチェスター・ユナイテッド)だが、それ以外にもDFブラニスラフ・イバノビッチ(ゼニト)、DFアレクサンダル・コラロフ(ローマ)といったお馴染みのベテランをはじめ、多くの選手がヨーロッパの主要リーグでプレーしている。世代交代をしながらもチームの底上げはできており、これから上昇気流に乗る可能性を感じさせるチームだ。

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