日本は勝てるのか。W杯欧州予選1位通過の「伏兵国」はこんなに強い (4ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

 同じく、ユーロ2016でベスト8に進出するなど近年目覚ましい成績を収めているポーランドは、W杯でもベスト8進出を虎視眈々と目論む「強い伏兵」だ。今予選で強力なライバルが存在しなかったのは確かだが、2位デンマークに勝ち点5ポイント差をつけての首位通過は文句なしの成績。最新FIFAランキング(9月14日発表)で6位に位置するのもうなずける。

 躍進の最大のバックボーンになっているのは、ご存知エースストライカーのFWロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン)の存在だ。今回の欧州W杯予選で1大会における歴代最多記録となる16ゴールを記録するなど、このワールドクラスなくしてポーランドの躍進は語れない。

 ただし、彼のワンマンチームかと言えば、実はそうではないのが強さの秘密でもある。特にGKヴォイチェフ・シュチェスニー(ユベントス)、DFカミル・グリク(モナコ)、MFグジェゴシュ・クリホヴィアク(WBA)、そしてFWレヴァンドフスキで形成するセンターラインはヨーロッパ屈指のレベル。これに右SBウカシュ・ピシュチェク(ドルトムント)、MFヤクブ・ブワシュチコフスキ(ヴォルフスブルク)、MFカミル・グロシツキ(ハル・シティ)、FWアルカディウシュ・ミリク(ナポリ)らを加えたレギュラー陣は間違いなく世界トップ10クラスだ。

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