大迫勇也、今季初ゴール。絶不調のケルンに後ろ髪を引かれつつ日本へ (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 リーグ戦では勝ち点1で最下位。17位ブレーメンが勝ち点4、16位ハンブルガーSVは勝ち点7なので、ひとつ勝てば状況は好転するはずだが、得失点差がマイナス13と群を抜いて悪い。この日の大迫の得点が今季チームとして2点目という惨状だ。

 念願だったELでも、アウェーのアーセナル戦で黒星スタートすると、3日前にはホームでレッドスター・ベオグラードにも敗れて2連敗。ちなみにそのレッドスター戦、出場予定のなかった大迫が投入された理由が「前半が酷すぎたから」というありさまだ。

 序盤戦のケルンは大迫を含めてケガ人が相次ぎ、現在も最終ラインの要となるべきヨナス・ヘクターが離脱中。右足首靭帯を負傷し、年内の復帰は厳しいと見られている。

 想定外だったのは、新加入のジョン・コルドバがなかなか機能しないことだ。昨季は全試合で先発し、25得点で得点王争いを演じたアントニー・モデストが中国に移籍。そのモデストの穴を埋めるべくマインツからきたコルドバだった。とはいえモデストとコルドバはタイプが異なる。コルドバは昨季5得点。モデストとは比べるべくもないし、むしろ大迫は2トップを組むパートナーとしてのコルドバに「モデストよりも、自分を使ってくれそう」と期待を寄せていた。

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