岡崎弾で追われ薄氷勝利。「前のめり」リバプールの守備はどうする? (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 その意味でも、レスター戦の勝利で連続未勝利記録をストップした意義は大きい。「首位に5ポイント差まで開いて批判する者もいるが、私の見解は『すべてポジティブである』ということ。まだタイトルレースにも残っている」と、試合後のクロップ監督は語気を強めていた。

 また、攻撃陣が好調な点も心強い。特に夏の市場でバルセロナへの移籍が取り沙汰されたMFフィリペ・コウチーニョが1ゴール1アシストの活躍を見せたことには、クロップ監督も胸を撫で下ろしたに違いない。きれいな弾道を描いて叩き込んだ直接フリーキック、ピンポイントでスコアラーのFWモハメド・サラーに合わせた高精度クロスに加え、スルーパスやボールテクニックでも攻撃陣を引っ張った。

「コウチーニョがトップフォームに戻った」

 イギリス公共放送の『BBC』はブラジル代表MFをMOMに選出し、解説者のダニー・マーフィー(元リバプールMF)も「コウチーニョが違いを生んだ」と絶賛していた。

 さらに、新加入ながら今季4ゴールを挙げているサラー(前ローマ)も、最終局面の仕掛けの切り札として機能。マンチェスター・シティ戦における退場処分で出場停止中のFWサディオ・マネはレスター戦に出場できなかったが、彼も決定的な仕事を連発してエースの風格を漂わせ始めている。そんなリバプールの印象を岡崎慎司は、「選手個々のクオリティが高い。コウチーニョを筆頭に、みんなレベルが高いと思いました」と話していた。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る