香川真司、CLレアル戦にやる気マンマン。
ドルトムントが大一番へ

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 だが、この4人のうちリーグ戦で得点しているのは香川だけ。出場時間が徐々に長くなっていることから見ても、香川への信頼は厚いようだ。

 前線の3枚を見てみると、1トップは不動のオーバメヤン。6試合で8得点と、今季も得点王の可能性は大いにある。右はクリスティアン・プリシッチが5試合で先発。そこに新加入のアンドリー・ヤルモレンコが絡む。左の最有力候補はやはり新加入のマキシミリアン・フィリップだが、途中出場で香川が入ることもある。ただ、間もなく復帰するとみられるアンドレ・シュールレと、もう少し時間がかかりそうなマルコ・ロイスが復帰すれば、このポジションで起用されることはなくなると香川自身は見ている。

「長期的にはそれはないと思います。ケガ人が帰ってきたら、そのポジションもかなりメンバーがいるので、(自分は)中盤じゃないかなと思います」

 負傷者が多いため、ガラッと変わったように見えるドルトムントだが、今後ベースになっていくのはやはり昨季までのメンバーだ。むしろ違いがあるとすれば、新指揮官ピーター・ボスのもと、チームの風通しがよくなったように見えること。それは香川の気負いなく話す様子からもうかがえる。

 中2日の次戦は、チャンピオンズリーグでホームにレアル・マドリードを迎える。序盤戦の大一番とも言える試合だ。

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