メッシ4点vs乾貴士0点。
バルサの「個の力」に粉砕され悔しさ爆発

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 おそらく乾の心のなかには「自分が決めていれば違った結果にできたかもしれない」という思いがあったのだと思う。いとも簡単にゴールを量産していくメッシに対しての思いや、自身のシュートが相手のカウンターにつながり、チームが失点したことへの後悔などが錯綜していたのではないか。

 2得点を決めた前回のバルセロナとの対戦で掴んだ自信は、今日の試合で大きく崩された。だが、いつまでも悲観してはいられない。日曜日にはセルタとの対戦が控えており、気持ちを切り替えることが重要だ。

 レアル・マドリードの監督になったジネディーヌ・ジダンは、結果の出なかった試合の日の記者会見で「試合がすぐにあることはいいことだ。なぜなら前の試合のことを考えることなく次の試合に集中することができるし、名誉挽回をすぐにできるのだから」と語ったことがある。

 それはレアル・マドリードだけの話じゃない。エイバル、そして乾にとっても当てはまることだ。バルセロナ戦の悔しさをバネに次の試合で活躍をすることができれば、この大敗も決して無意味なものではなかったことになる。

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