香川真司、CLと代表戦を大いに語る。「勝ってW杯に行くのが運命」 (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 負傷から完全復帰したとはいえず、先発に返り咲いてもいない状況の香川にしては、異例と思えるような前向きなコメント。ホーム初戦で勝利を飾った喜びのさなかにあることを差し引いても、手応えを掴んでいることがうかがえた。

 招集された日本代表のW杯予選オーストラリア戦、サウジアラビア戦に関しても気合十分、雄弁に語る。

「僕としてはイラク戦を欠場しているので(直前の親善試合シリア戦で左肩を脱臼、そのまま代表を離脱)、その試合が終わったあとから、それ(残るオーストラリア戦、サウジアラビア戦)が今シーズン最初の大一番になるなと思っていた。そのためにも日々考えてトレーニングもしてきたし、覚悟というのはこの2カ月で十分つくものだとわかりました。

 あとは勝つだけ。そのためにチームとしてやれることが、これから短期間の中でたくさんあると思うんですけど、チームとしてはまず、自信を持ってホームでの戦いにみんながひとつになってやることが大事なのかなと思う。あとは(自分は)経験ある選手なので、どれだけ引っ張っていけるか。そういうところも監督から言われています」

 先日のヴォルフスブルク戦後にも「自分がキャプテンマークを巻くような気持ちで......」と話しているが、近頃は代表チームをリードする立場への自覚が強くにじむ。そして香川は4年前、日本がさいたまスタジアムでオーストラリアと引き分けでブラジルW杯出場を決めたことを引き合いに出した。

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