堂安律→時間、小林祐希→怖さ。オランダ開幕戦で見えた足りないもの (5ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by Getty Images

 ボールがないところのポジショニングでも、小林のプレーにはいぶし銀の味わいがある。小林のポジションはインサイドハーフの左側だが、左サイドや中央でちょっとしたエアポケットを探し、自らが"浮く"ようなポジションを取っている。またディフェンスでも、相手のミスパスを誘発するようなコース切りを巧みに行なっていた。

 これからさらにステップアップするためには、たとえボランチを任されたとしても、1試合のうち何回かは相手のペナルティエリアのなかで脅威になるプレーをすることが重要となってくる。フローニンゲン戦でもそういうチャレンジを見せたシーンはあったが、シュートを放つまでには辿り着けなかった。

 堂安律と小林祐希。ふたりのクラブ内における立場は大きく異なるが、新たな自分を作っている最中であることに違いはない。そんな彼らがチャレンジする姿を今季は楽しみたい。

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