60分走り切る。岡崎慎司が開幕戦ゴールを引き寄せた「逆転の発想」 (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

 そこで、オフの間に考えた。導き出した答えは「逆転の発想」から生まれた。

「(今季も)間違いなく60分で代えられてしまう。だから、まず先発を掴んで、その60分間で(勝負を)決める。今季はとにかく走り切ろうかなと。守備だけでなく、前に比重をかけて走ろうと思っています。自分がこの2年間で築いたものはある。あとはそこにプラスアルファを乗っけていくだけです。チームの出来に左右されるかもしれないが、走り切るというテーマでやる。

 今季は裏を狙おうと思っています。味方は『(中盤とFWジェイミー・バーディーの)間でパスを受けてくれ』っていうんですけど、練習から裏に抜ける動きをトライしていて。自分はバーディーとは違う方向に抜けてみようかなって。そういうことに今、チャレンジしている。もっとゴールに向かっていこうと思っている。

 吹っ切れました。自分がやってきたことが、今の立ち位置につながっている。だから、交代させられて怒るというのもおかしいと。ただ、シーズン中はなかなかそういうふうに割り切れないので。(出場時間のなかで)必ずチャンスはある。そのときにいかに全力を出せるか。(最初から出番は)60分と思って、フラフラになるまでやりたい。今シーズンはその60分に勝負をかけます」

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