2017.08.13

現地レポート。5カ月ぶりフル出場した
長谷部誠はどんな様子だったか

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei
  • photo by AFLO

「試合に出ている以上、あまり痛みがあると言いたくはないんですけど、膝の感覚や自分のコンディションという部分でいえば、まだ60~70%という感じかなというのは自分のなかではあります」と、現状を説明した。「1対1のところで、まだ行き切っていない部分がやっぱりある」と語るように、身体的というより、感覚的なところで取り戻さなければならないものがあるようだ。

 ドイツ杯初戦は下部カテゴリーのクラブとの試合になったが、だから簡単だということは決してない。4部や5部に所属するクラブの選手にとってはトップレベルのチームと対戦できる貴重な機会であり、アピールしようとモチベーションも高い。復帰初戦としては、通常の試合とは違った難しさがあった。

 普段より激しい接触プレーも覚悟しなければならない試合だったが、長谷部は「そこを怖がっているんだったら、ピッチに立たないほうがいいと思う。それくらいの覚悟を持ってピッチに立たないと他の選手にも失礼。だから、ピッチに立つからにはやるだけだと思ってやっています」と、強い覚悟をもってこの試合に臨んでいたことを明かした。

 残念だったのは、序盤に退場者が出たために、ボランチとしてプレーする時間が短くなってしまったことだ。代表復帰も見据えてボランチとしての感覚を養っておきたいところだったが、「今日はせっかく中盤で出られたんですけど、自分のミスも重なって1人退場になってしまったので、個人的にはもう少し中盤でやれればよかったというのはある」と悔やんだ。