香川真司は未だベンチ外。今季の形が
見えないドルトムントは大丈夫か

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by AFLO

 そしてスーパーカップ翌日に行なわれた3部エアフルトとの練習試合には5-2で勝利したものの、これは若手中心メンバーで戦ったもので、評価の難しいところだ。

 戦力を見てみると、現状ではさほど大きな補強も放出もない。ただ、守備面での脆さを課題にしているのだろう。ディフェンシブな選手の顔ぶれは変わりつつある。まずPSGからフランスU-18代表のCBダン=アクセル・ザガドゥを、さらにボルシアMGからMFマフムド・ダフード、レバークーゼンからトルコ代表DFエメル・トプラクを獲得している。一方、ともに最終ラインと守備的MFの複数ポジションをこなしていたマティアス・ギンターはボルシアMG、スヴェン・ベンダーはレバークーゼンに移籍した。

スーパーカップのバイエルン戦では先発のチャンスを得たダフードとザガドゥだが、ダフードは前半だけでセバスティアン・ローデに交代。ザガドゥも77分にフェリックス・パスラックと交代しており、未だテストの域を出ていない。

 攻撃陣に目を向けると、毎年夏になると移籍の噂が出るオーバメヤンに、現状では動きはない。昨季の得点王の去就次第でドルトムントは最大の得点源を失うことになるだけに、動きがないこと自体が朗報だろう。

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