吹き荒れるマネーの嵐で混戦に。プレミアリーグを制するのはどこだ? (4ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

 そして入団会見時に「勝負の年」と位置づけた、在任3季目を迎えるユルゲン・クロップ監督率いるリバプールも、今シーズンはチャンピオンズリーグの舞台に復帰する。ローマで覚醒して3900万ポンド(約56億円)で引き抜かれたFWモハメド・サラー、今夏のU-20ワールドカップでMVPに輝き、イングランドを初優勝に導いたFWドミニク・ソランケ(前チェルシー)らの新戦力がどこまで台頭するか。

 また、アーセン・ベンゲル監督の解任論に揺れたアーセナル、昨季得点王に輝いたFWハリー・ケーンの牽引で2位に食い込んだトッテナムもまた、今季にかける意気込みは強い。

 このように開幕前から話題性の多い今季のプレミアだが、たとえ選手補強で最高の食材を手に入れても、一級品の料理に仕上がるかどうかは料理人の腕次第だ。シェフの腕はもちろん、調理の引き出しの多さ、食材の活かし方が大いに問われる。

 そう考えると、莫大なテレビマネーをもとに各クラブが戦力値を大きく引き上げた今シーズンは、指揮官の手腕が試される1年にもなりそうだ。はたして、2017-2018シーズンのプレミアリーグを制するのはどのクラブか。

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