ネイマール加入のPSGに対抗できるクラブは?今季のリーグ・アン展望 (6ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

 その他、強豪リヨンと昨シーズン3位のニースも上位を争うことになるはずだ。

 リヨンはFWアレクサンドル・ラカゼット(アーセナル)をはじめ、MFコランタン・トリッソ(バイエルン・ミュンヘン)や、長くチームを支えたキャプテンのMFマキシム・ゴナロン(ASローマ)といった不可欠な戦力を引き抜かれてしまったのは痛手だ。だが、その一方で下部組織出身の有望な若手が次々と育ち、今夏も将来楽しみな選手を各ポジションに補強した。今シーズンも安定した戦力を誇っており、上位進出は濃厚と見られている。

 また、リュシアン・ファーヴル監督の手腕が光って昨シーズン3位に食い込んだニースは、今夏に引き抜きの噂があった指揮官本人を残留させることができたことが最大の好材料だろう。さらに悪童FWマリオ・バロテッリが今シーズンもニースでプレーすることが決定し、大幅な戦力ダウンを回避することもできた。もちろん、プレーオフを勝ち抜いてチャンピオンズリーグ本戦に出場するとなれば、さらなる補強を行なって選手層を厚くする必要がある。だが、これまでの戦力が残留すれば、ニースの緻密な戦術もキープできるはずだ。

 いずれにしても、「打倒PSG」を掲げ、それを実行できるだけの戦力を誇るチームが増えたのは間違いない。今シーズンのリーグ・アンは例年以上に見どころも多く、白熱したリーグ戦が展開されることだろう。

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