ネイマール加入のPSGに対抗できるクラブは?今季のリーグ・アン展望 (3ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

 当然、指揮を執る2年目のウナイ・エメリ監督としては、ネイマール加入でチーム作りは大きく変わる。初年度の失敗もあるだけに、その手腕が問われるところだ。

 それとは対照的に、王者モナコのレオナルド・ジャルディム監督は、ヨーロッパの各ビッグクラブが繰り広げる主力選手の引き抜きに苦しんでいる。

 最初の離脱者は、マンチェスター・Cに推定5000万ユーロ(約62億円)で移籍した司令塔MFベルナルド・シウバだ。その後も同じマンチェスター・Cに推定5700万ユーロ(約73億円)で左サイドバックのDFバンジャマン・メンディを、チェルシーには推定4000万ユーロ(約52億円)でボランチのMFティエムエ・バカヨコを引き抜かれ、予想以上の戦力ダウンを強いられている。

 さらに各ビッグクラブは現在もモナコの有望な若手に触手を伸ばしており、18歳の新鋭ストライカーFWキリアン・ムバッペがレアル・マドリードに狙われ、左MFトマ・レマルやボランチのDFファビーニョにも移籍の噂は絶えない。クラブとしては何とかこれ以上の主力流出を防ぎたいところだが、同時に3人の放出で約187億円という莫大な移籍金収入も得ている。それをいかに有効活用するかも今後のカギと言えるだろう。

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