マインツ武藤嘉紀の日本代表復帰計画。まず最初は「ケガしないこと」 (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by AFLO

 一気に強度を上げて故障しないように、焦らないことを意識しながら身体を作り、その上で試合をイメージしていることが感じられた。

「とにかく無理をしないこと。日本人の悪い癖で、痛いときでもやっちゃう。外国人は絶対それをしないから、そこは見習っていかないといけないと思う。これまでも痛いのにやっちゃって再発、みたいなことがあった。そこは本当に敏感になっていかないといけないと思っています」

 もちろん、ただ慎重なばかりではない。新シーズンへ向けて、武藤はこう抱負を述べている。

「今季はスタートダッシュが大事じゃないですか。今日の試合(FC東京戦)ではライバル(64分から出場したケナン・コドロ)が点を取っちゃっているし。疲れ云々ではなくて、点を取ったやつが残っていく。明日は点を取らないと! エースの自覚を持った1年になる? 間違いないです。でも、そうなるには結果が必要。結果なくしてそれは言えないです。得点こそが評価材料なので。2桁得点? 取らなきゃいけないですよね、3年目のいい時期だから」

 昨季もケガで半分近くを棒に振りながら、19試合出場で5得点。これでフルシーズン戦えるようになれば......武藤は熱く、冷静に準備を進めている。

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