小林祐希、待望のトップ下。「守備をこなして、あとは好き勝手にやる」

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO

 オランダリーグで2年目を迎えるヘーレンフェーンのMF小林祐希は、7月18日にフォーレンダム(オランダ2部リーグ)とプレシーズンマッチを行なった。小林はトップ下を務め、16分に先制ゴールを挙げるなど随所で好プレーを披露。この日は78分間出場し、チームも3-1で勝利を収めた。

オランダリーグで2年目のシーズンを迎える小林祐希オランダリーグで2年目のシーズンを迎える小林祐希 小林はヘーレンフェーンに入団してからずっと「コネクティングMF」や「アンカー」といったポジションで、攻守に貢献することを求められ続けてきた。7月15日のNEC(オランダ2部リーグ)との練習試合でも、小林は「コネクティングMF」としてFWとのつなぎ役を担っていた。

 NEC戦のピッチでは、いたるところから「ユーキ!(スペースを消してくれ!)」「ユーキ!(俺にパスをくれ!)」「ユーキ!(前に出ていかないでくれ!)」「ユーキ!(そこへ走ってくれ!)」と、小林祐希の名前を叫ぶチームメイトの声が響き渡っていた。

「いったいこのチームには何人、小林祐希が必要なのだろう......」と私が思っていたら、「(要するに)全部やれ、ということなんです」と小林は言った。

 ところが、3日後のフォーレンダム戦では、「ユーキ!」「ユーキ!」の叫び声がほとんど消えた。

「(「ユーキ!」と叫ばれたのは)プレスバックするときぐらいでしたかね」(小林)

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